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インプラントについて

インプラント1本あたりの費用相場

インプラント1本あたりの費用相場は、35〜50万円程度です。奥歯と前歯で大きな価格差はほとんどありません。クリニックによっては前歯部はより審美性を求められるため、製作費が高くなる可能性があります。
当クリニックでは臼歯部、前歯部ともにプレミアム(ジルコニアセラミック+セラミック)で仕上げるため金額は一律となります。

インプラント治療にかかる費用の内訳

インプラント治療にかかる費用相場の内訳は、以下のとおりです。
〈インプラント治療にかかる費用相場の内訳〉

インプラント治療の費用が高額な理由について

インプラント治療は、インプラント体(チタンが主流)そのものが高価な材料です。チタン製インプラント体は、生体親和性が高く長期間体内に入れていても問題が起こりにくい安全性の高い素材です。また、義歯やブリッジと異なりインプラント治療は歯茎を切開し、骨に直接インプラント体を埋め込む外科手術が必要です。外科手術で大事なことは、滅菌環境の整った環境であること。インプラント治療が高額である理由は、①材料の質、歯科医師の質②環境の質だと言えるでしょう。

インプラント体の材質が高価 

インプラント本体を作るメーカーは多数存在し、各メーカーによって素材、設計、品質が大きく異なります。それによって価格も様々です。
高価なインプラントを製造するメーカーは、材料の質の良さのみならずアフターケアも充実しています。インプラントの埋入後の定期的なメンテナンスやトラブル発生時の対応が適切に行われるようなシステムになっています。
これに対し、安価なインプラントを製造するメーカーでは、品質自体アフターケアが十分でないことがあります。インプラント体が骨と生着しない場合や、メーカーがすでに存在しないために適切なアフターケアが受けられないといったトラブルにも見舞われるケースもあります。
インプラントは自分の体の一部となって働くもので、平均的に15年以上の長期間にわたって機能し続けます。インプラント自体の品質や上部構造の製作を担う技工所の質、そしてその治療を行う医院の質と信頼性を考えたうえで治療するクリニックを選択しましょう。

最新の設備や徹底した衛生環境が必要

インプラント治療における重要な要素として滅菌環境下での処置であることが挙げられます。特に重要なのが、滅菌や感染予防のための設備をしっかりと整え、準備を行うことです。インプラント手術はほかの一般的な歯科治療と比べて、より厳重な滅菌環境と清潔な設備が求められます。たとえば、使い捨てのメスや手袋、滅菌処理、手術室の維持管理など、すべて整った状態で行う必要があるのです。
またインプラント治療における手術は、歯科治療の中でも特に高度な処置であり、手術を適切に行うためには、歯科用CTやインプラント手術専用の機材などの専門的な設備を使用して診査診断、処置をする必要があります。治療の質や安全性に影響を及ぼす可能性があるため、治療を受ける際には上記の設備がきちんと導入されているかを確認して歯科医院を選びましょう。

インプラント治療の費用を安く抑える方法はある?

インプラント治療の費用を安く抑える方法はありませんが、医療費控除制度を利用して負担を軽減することは可能な場合があります。
上記を除いてはインプラント治療は「治療」であり、医療機器のコスト、医師の専門技術、設備投資、そしてインプラント本体自体のコストが高価であることから、直接的に治療費を安くする方法は存在しません。
一度に支払う費用を抑える手段として、デンタルローンがあります。デンタルローンは医療専門のローンであり、高額な治療に対して低金利で分割払いを行うことが可能です。デンタルローンを利用すれば、一度に大きな費用を支払う負担を減らすことができます。

まとめ

・1本あたりの費用相場は、上部補綴(被せ物)を含めて35~50万円程度。
・奥歯と前歯で大きな価格差はありません。
-(前歯は審美性の高さが求められるので、人工歯の製作費が奥歯よりも若干高いことも。)
・治療費が高額な理由は高度な技術と最新の設備が必要な治療法だから。
・インプラント治療では5~10年の保証期間が設けられていることがほとんど。適切にケアしていたにもかかわらず、インプラントに問題が発生した場合、期間内であれば無料で再治療が可能。
・治療の費用を直接安くする方法はない。デンタルローンでの分割払いや医療費控除制度で税金の還付を受けたりすることでの経済的負担の軽減は可能。

インプラント治療は、患者様の全身疾患や口腔内(周りの歯や歯茎、骨)の状況によって適応、治療工程が変わります。まずは一度、気軽にご相談ください。