記事

神経を取った歯でも痛むのはなぜ?

「神経を取ったはずなのに、なんでまだ痛いの?」と疑問に思う方は少なくありません。実は、神経を除去しても歯の周囲には痛みを感じる組織が残っているため、痛みが出ることがあります。主な原因は3つです。

まず一つ目は根の先の炎症や感染です。根管治療後に細菌が残っていたり、被せ物の隙間から再び菌が入ったりすると、根の先端部分で炎症が起きて痛みを感じます。

二つ目は、歯の周囲の骨や歯根膜の炎症。神経がなくても、これらの組織には神経があり、強く噛んだり、歯ぎしりなどの力が加わることで炎症が起こると痛みが出ます。

三つ目は歯の亀裂や破折。神経を取った歯は神経がある歯に比べてとても割れやすくなってしまっています。歯にヒビが入っていたり割れていると、刺激が加わるたびに痛みを感じます。

神経がないからといって油断せず、痛みを感じたら早めの受診おおすすめします。