MTAセメントとは?
歯には全て歯髄という神経があります。歯髄は、歯の寿命に大きく影響を及ぼします。歯髄がある歯とない歯では長期予後に大きな差が出てきてしまいます。そのため、現在の歯科治療において極力神経を保存して治療することが求められています。
そこで大きな役割を担っているのが、MTAセメントです。MTAセメントは、水と反応する際に水酸化カルシウムが生成されることで強アルカリ性になります。そのため、抗菌性を発揮し、さらに第二象牙質を形成し歯髄を保存できる可能性を大幅に高めます。
また湿潤下でも膨張しながら硬化する為、封鎖性が極めて高く最近の漏洩感染のリスクを軽減させることができます。
そこで大きな役割を担っているのが、MTAセメントです。MTAセメントは、水と反応する際に水酸化カルシウムが生成されることで強アルカリ性になります。そのため、抗菌性を発揮し、さらに第二象牙質を形成し歯髄を保存できる可能性を大幅に高めます。
また湿潤下でも膨張しながら硬化する為、封鎖性が極めて高く最近の漏洩感染のリスクを軽減させることができます。
歯には神経となる歯髄があります。虫歯が歯髄に達すると「抜髄」という処置がなされますが、歯髄を抜いた歯は「失活歯」という活動をしていない歯になってしまいます。
この抜髄という処置になる可能性がある歯を残せる治療法が出来ました。MTAセメントを使った断髄という治療ですむし歯が進行した組織を取り除き、MTAセメントによって蓋をすることにより、神経の生活反応を残したまま保存することができます。
MTAセメントのメリット・デメリット
メリット
- 歯髄を保存できる可能性を高めることができる。
- 歯の治療を短くすることができる
歯根治療は1~3ヶ月ほどかかるため短期間で治療ができる。 - 歯の寿命を伸ばすことができる
歯の神経を残すために歯の寿命を伸ばしていくことができる。
デメリット
- 保険適用外の薬剤である。
- MTAセメントを用いて治療をしても神経の治療が必要となることがある。
- 術後痛みを伴うことがある。
MTAセメントの特徴
高い封鎖性
湿潤下でも硬化し、さらに膨張することで封鎖性が高く細菌感染のリスクが軽減する。
大きな虫歯
虫歯が大きく抜髄(神経を除去する)が必要とされる場合でも、MTAセメントを用いることで神経を保存できる。
神経を保存できるか保存できないかは現在痛みがあるかどうかで異なります。
生体親和性
生体親和性が極めて高く、アレルギーなどの心配がありません。
抗菌性
強アルカリ性のため抗菌性が高く細菌感染のリスクを軽減できます。
また、口腔内は湿潤下であるため、防湿が欠かせませんがMTAセメントは湿潤下でも硬化する為、未硬化の残留セメントが発生しません。
保険適用の白い詰め物(コンポジットレジン)・被せ物をつける際に使用するセメント類・型取りの材料など…ほとんどが唾液によりパフォーマンスがかなり落ちてしまいます。MTAセメントはその湿気に対して抵抗性があるので、口腔内という状況下でも高いパフォーマンスを発揮できます
MTAセメントの費用
費用は、1歯20,000円(税抜)となります。
またMTAセメントを用いた場合上部の補綴も自費治療にて行いますので、別途補綴物の料金が発生いたします。予めご了承下さい。