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二次カリエス(再発う蝕)とは?

原因・予防・セルフケアのポイント

二次カリエスとは、治療後の詰め物や被せ物(補綴物)の周囲に再びむし歯が発生する現象です。
治療した歯は一度削られており、詰め物との間に隙間ができやすく、しかも神経を取った歯では痛みが出にくく、発見が遅れることもあります。

主な原因は、補綴物の経年劣化や適合不良によりマイクロギャップができること、そして日々の歯磨き不足によるプラークの蓄積です。
特に銀歯やレジン素材は劣化しやすく、補綴物と歯との境目に菌が入りやすくなります。

予防としては、
1. 丁寧なプラークコントロール:歯ブラシに加え、フロスや歯間ブラシ、ワンタフトブラシを使用して隙間も清掃。
2. 素材の見直し:セラミックやジルコニアなど、劣化しにくく精密に適合する補綴物を選ぶ。
3. フッ化物利用:家庭ではフッ素配合歯磨き粉や洗口液、歯科医院ではフッ素塗布で再石灰化を促す。
4. 定期検診・クリーニング:3〜6ヶ月ごとに補綴物の状態をチェックし、歯石除去や早期発見に努める。

二次カリエスは「治療後だから安心」と思うのは油断。日々のケアと検診が、歯の寿命を延ばすカギです。